『心の状態2』
事例で学ぶ4コマ劇場今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
コミュニケーションで大切な『話を聴く姿勢』は、自分の“心の状態”がどこにあるかによって大きく異なります。この“心の状態”を、次の4つの領域に分けて前回から考えています。どのような状態にあるのか主観的に把握する必要がありますが、この“心の状態”は“ゆらぎ”がありますので、「その瞬間どこ にいるか」を把握するよう心がけましょう。
今回の事例では、サエコさんがアイさんの依頼を断ったようです。その原因は、サエコさんがアイさんの依頼を素直に受け入れることができないことにあるようです。これは上記2.に該当するといえるでしょう。
この領域は、自己肯定感がないので何事にも逃げ腰になり、 逃避的コミュニケーションのパターンを取ります。何事も悲観的に捉えてしまうため、相手の話を聴こうにもその気にはなれません。この状況が続くと相手も気分を害し、それが自分への態度となって表れます。自分だけでなく他者からも否定されてしまい、良好なコミュニケーションを取ることはできません。
ここにいる自分に気づいたら、まず自分自身がリフレッシュすることをお勧めします。そうすることで、新たな気持ちで自分や相手に向き合うことができるでしょう。