介護サービス別にみる延べ利用者1人あたりの収入と支出
介護サービス全体の収支差率が下がっています。ここでは平成29(2017)年10月に発表された資料※から、介護サービス別に利用者1人あたりの収支に関するデータをご紹介します。
居宅介護支援以外はプラスに
28年度決算における、延べ利用者1人あたり収入と支出を介護サービス別にまとめると、下表のとおりです。金額の差はありますが、居宅介護支援を除く21サービスで収入が支出を上回りました。収支差率をみると、通所リハビリテーションと認知症対応型共同生活介護、小規模多機能型居宅介護が5.1%で最も高くなりました。ただし27年度決算では6%以上のサービスが複数あり、それに比べると低い状況です。
27年度より高いのは8サービスのみ
収支差率が27年度決算を上回ったのは、22サービスのうち8サービスで、認知症対応型共同生活介護、福祉用具貸与、訪問看護、短期入所生活介護、通所リハビリテーションが0.5%以上の増加となりました。
介護サービス全体の収支差率は27年度の3.8%が28年度は3.3%に低下しており、厳しい状況にあるサービスも少なくないようです。貴施設はどのような状況でしょうか。
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- (※1) 収支差率=(介護サービスの収益額-介護サービスの費⽤額)÷介護サービスの収益額
- (※2) 集計施設・事業所数が少ないため、参考数値として公表。
※厚生労働省「平成29年介護事業経営実態調査結果の概要」
全ての介護保険サービスを対象に、層化無作為抽出法により抽出した31,944施設・事業所を対象に29年5月に実施した調査です。有効回答率は47.2%です。詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jittai17/index.html