医療業の職種別初任給の推移
4月は新年度の始まりです。新入職員が加わるという医療機関もあることでしょう。ここでは、新入職員が初めて手にする給与、初任給に関するデータをご紹介します。
前年より増加した職種が増える
人事院が毎年発表している「民間給与の実態(職種別民間給与実態調査の結果)」(※)から、平成19年以降の医師や看護師、准看護師など医療関連職種別の初任給の推移を示すと、以下のようになります。
※民間給与の実態
各年4月分の最終給与締切日現在において、企業規模50人以上で、かつ、事業所規模50 人以上の全国の事業所を対象にした調査です。詳細は、次のURL でご確認くださhttp://www.jinji.go.jp/toukei/0311_minkankyuuyo/0311_ichiran.htm
23年に前年を上回る金額となったのは、看護師と栄養士(短大卒)だけでした。24年は医師と看護師以外の職種で、前年を上回る金額となりました。
職種別の主な特徴は、次の通りです。
医師
対象職種の中で初任給は最も高い。22年をピークに減少傾向にあり、24年には40万円台を割り込んだ。
看護師
医師、薬剤師に次いで初任給の高い職種。21年以降は増加傾向にあったが、24年に減少に転じた。
准看護師
20年以降は17万円台を維持している。21年をピークに減少を続けていたが、24年には増加に転じた。
薬剤師
医師に次いで初任給が高い職種。23年に減少したが24年は若干の増加になった。
診療放射線技師
23年は減少に転じ19万円台を割り込んだが、24年には再び増加し19万円台に戻った。
栄養士
大学卒は24年に増加に転じた。短大卒は23年に増加に転じ、24年には3年ぶりに16万円台となった。