病院・一般診療所の夏季賞与1人平均支給額の推移
今年も夏季賞与支給の季節を迎えます。ここでは賞与支給の参考資料として、病院と一般診療所の別に、直近5年間(平成24年~28年)の夏季賞与支給労働者1人平均支給額(以下、1人平均支給額)などを、事業所規模別にご紹介します。
1人平均支給額は1ヶ月分に届かず
厚生労働省の調査結果※から、1人平均支給額などをまとめると以下のとおりです。
病院
28年の結果では、5~29人規模のデータが公表されていません。30~99人規模では、1人平均支給額が27年より増加しました。きまって支給する給与に対する支給割合は30~99人規模で0.85ヶ月分になりました。
一般診療所
28年の1人平均支給額は5~29人規模が27年より増加し、30~99人規模は減少しました。24年以降でみると、5~29人規模が最高額に、30~99人規模では最低額になっています。28年のきまって支給する給与に対する支給割合は、5~29人規模が0.93ヶ月分、30~99人規模が0.80ヶ月分になりました。
医療機関等も他の業種と同様に、人材採用や定着率向上のために賃上げを実施しているところがあります。賞与への反映には差があるようですが、今年はどのような結果になるでしょうか。
※厚生労働省「毎月勤労統計調査」
日本標準産業分類に基づく16大産業に属する常用労働者5人以上の約190万事業所(経済センサス基礎調査)から抽出した約33,000事業所を対象にした調査です。
きまって支給する給与に対する支給割合とは、賞与を支給した事業所ごとに算出した「きまって支給する給与」に対する「賞与」の割合(支給月数)の一事業所当たりの平均です。
支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。
支給事業所数割合とは、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。詳細は次のURLのページからご確認ください。http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html