『ながら動作』
事例で学ぶ4コマ劇場今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
ながら動作
これは、“何かをしながら何かをする”(2つのことを同時にしている)しぐさ、を表現します。
アイさんは、掃除をしながら患者様に声だけで挨拶をしていましたね。このような行動が“ながら動作”です。
こういった動作は、アイコンタクトを取る回数が減ってしまいます。併せて、忙しいスタッフ自身を中心にした対応になっています。患者様を中心とした、温かな“おもてなしの心”を届けることができなくなります。動作を丁寧に印象よく届けるには、“ながら動作”をしないように気をつけることが望ましいでしょう。
アイさんの事例の場合は、患者様がアイさんの近くへいらっしゃった時に、手を止めて患者様を見ながら挨拶をするとよいですね。
医療スタッフは患者様の待ち時間や業務効率を考慮しますと、毎回“ながら動作”を止めることは、必ずしもよいとは言えない場合が多いのではないでしょうか?
しかし、お迎えとお見送りの時など、要所要所で手を止めたり、立ち止まったりすると、丁寧な印象を届けることができるでしょう。
“ながら動作”に気をつけることは、患者様を主役にした対応の一つではないでしょうか。