介護サービス別にみる利用者1人あたりの収支状況
昨年末、厚生労働省から介護事業の経営概況に関する調査結果※が発表されました。ここではその結果から、介護サービス別に利用者1人あたりの収支に関するデータをご紹介します。
利用者1人あたり収支はほぼ黒字に
上述の調査結果から、平成27年度の利用者1人あたりの収支状況をまとめると、下表のとおりです。居宅介護支援を除き、利用者1人あたり収入が支出を上回りました。収支差率では、定期巡回・随時対応型訪問介護看護が6.8%で最も高く、通所介護(介護予防を含む)、看護小規模多機能型居宅介護、認知症対応型通所介護(介護予防を含む)も6%以上となりました。
収支差率は26年度より低下傾向に
収支差率を介護報酬改定前の26年度と比較すると、改定後の27年度の方が低いサービスが多くなりました。下表の21サービス中、27年度の方が高いのは、福祉用具貸与(介護予防を含む)、居宅介護支援、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護(介護予防を含む)、看護小規模多機能型居宅介護の5つでした。
貴施設の状況はいかがでしょうか。
※厚生労働省「平成28年度介護事業経営概況調査の概要」
全ての介護保険サービスを対象に、層化無作為抽出法により抽出した6,280施設・事業所に対して、平成26年度決算及び27年度決算を28年5月に調査したものです。
有効回答率は47.2%で、詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/153-3a.html