男女別 外来患者の病院を選んだ理由
患者が医療機関を選ぶ理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、外来患者が病院を選んだ理由を男女別、年齢階級別にみていきます。
9割の人に選んだ理由がある
厚生労働省の調査結果※によると、外来患者が病院を受診する際に、病院を選んだ理由があるとした割合は91.3%となりました。そしてその理由について、男女別年齢階級別にまとめると以下のとおりです。
交通の便より医師の紹介
病院を選んだ理由として最も割合が高かったのは、男女ともに「医師による紹介」でした。病気や怪我の種類によっては、紹介された医療機関を受診する必要があることから、割合が高くなったものと思われます。また男女ともに、2番目、3番目も同じ理由で、「交通の便がよい」、「専門性が高い医療を提供している」になりました。
女性の場合、年齢階級が高くなると「交通の便がよい」の割合が高くなる傾向がみられます。そのほか、男女ともに0~14歳と75歳以上の年齢階級で、他に比べて「医師や看護師が親切」の割合が高くなっています。また「建物がきれい・設備が整っている」の割合は、女性の15~39歳だけ10%を超えましたが、その他はいずれも1桁台にとどまりました。
少子高齢化が進む中、高齢者の回答割合の高い病院を選んだ理由は、競合他院との差異化ポイントとなるものと思われます。
※厚生労働省「平成26年受療行動調査」
全国の一般病院を利用する患者(外来・入院)を対象に、層化無作為抽出した患者を客体とした3年ごとに実施される調査です。
28年10月時点で26年の調査が最新の結果です。なお外来患者の有効回答数は99,690となっています。
詳細は、次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/34-17.html