頑張る基準
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
あいちゃんは、患者様の見守りをしていたつもりでした。しかし、患者様にとってあいちゃんの行動は見守りではなく、自分の周りをウロウロされて迷惑だったようです。患者様から話を聞き、サエコさんがあいちゃんに指導したところ、あいちゃんは「頑張っているのに、どうしてそんな言い方されなきゃいけないの?・・・」とがっかりしています。
あいちゃんのように、頑張る気持ちは人一倍あるにも関わらず、周囲に認められない時は寂しい想いをすることでしょう。では、頑張っているあいちゃんとベテランスタッフとの不一致はどこにあ
るのか、頑張る基準のステップを基に振返りましょう。
頑張る基準
基準のステップ①:
家族に囲まれる幼少期、子供達は、ちょっとした行動変化で、周囲から褒めてもらえます。ここで、自分なりの頑張りを身に付けます。
基準のステップ②:
次に、成長の段階で、(周囲との比較において)頑張った結果には、優劣や良し悪しがあることを覚えてゆきます。
基準のステップ③:
そして、社会に出てからは、他者を基準とする頑張りを行動で示せたかどうかが重要です。結果や成果に、重きが置かれるということです。
「頑張ること」を職場で活用するには、結果に着目した行動が伴わなくてはなりません。
例えば
・自分が頑張った結果、誰かが助かる/誰かが喜ぶ/誰かが安心する
・自分が頑張った結果、他者から見て行動変化がわかる 等
きっとあいちゃんも、周囲が助かるように頑張ることができれば、喜ばれることでしょう。誰でも訓練をすることによって、相手を基準に行動できるようになります。
そこには、“接遇=思いやりの心”が役立ちます。周囲をよく見て、相手の立場に立って考え、行動しましょう。自然に身に付くまでは、周囲の人に、どのように映ったか、感想や情報をもらい、他者基準の頑張りが実践できるように調整を図りましょう。