プライバシー配慮
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
アイさんは、小紋さんに尿検査について説明をしていましたが、聞き返されて聞こえていないと思ったのでしょう。隣の人にも聞こえる大きな声で説明をし始めました。
患者様のプライバシーへの関心はますます高まっています。今回の事例について、【プライバシー配慮】を観点に考えてみましょう。
自分の価値判断ではなく、相手の立場に立って物事を考え、受け止める感受性が求められます。
日頃から、人の考えや感じ方を鋭敏に捉えようとする意識を働かせておきましょう。
例えば、
●受付で患者様の症状を尋ねて、復唱する場合
●具体的な薬の名称を伝えたり、復唱する場合
●検査の内容を説明、確認する場合
など、
大きな声を出すと周りの患者様に聞こえます。そこで、声のボリュームやトーンを落とす配慮が必要です。
この時、口の動きや母音の発声がしっかりと丁寧にできれば、内容をほぼ正確に伝えることができるでしょう。
しかし、口の動きが小さい方、母音の発声が弱い方の内容は聞きづらくなります。
常日頃の会話の中で何度も聞き返される機会の多い方は、自分の発声方法を振り返ることで改善できる場合もあるでしょう。
特に『ア』の発声は、口を縦に大きく開くことがポイントです。自分の指が縦に3本入るくらいです。
試してみて下さい。
私達の力で患者様のプライバシーを守り、安心した状態で治療に専念していただきましょう。