目線の位置
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
アイさんは米さんを呼びにきましたが、米さんの目にはアイさんの服だけが映る状態で、誰から呼びかけられたのか分かっていないようでした。アイさんが米さんの目線に合うように体勢を変えたことで、ようやく米さんは自分に呼びかけているのがアイさんだということが分かったようです。
このように、座っている患者様と応対をする時、ベットやチェアーで横になっている患者様と応対をする時等、自分の目線はどの位置にあるでしょうか。
『目線を変えれば、心の位置も変わる』といった表現があります。目線の位置はその人の心の位置を表します。いつも相手より高い位置から物を言っていると、いつしか相手を見下す傾向になってしまうかもしれません。
また、コミュニケーションを取っている相手はあなたのことを「この人は横柄な人」「威圧的な人」「私のことを見下しているのかしら?」といった印象をもってしまうことが多いのです。
相手とラポール(信頼関係)を築くためには、まず相手の世界に入り込むことが必要です。アイさんのように、しゃがんだり、かがんだり、前傾姿勢を取ることもよいでしょう。
また、逆に相手が立っている場合、自分は座ったまま応対をするのではなく、立ち上がって応対をすることが望ましい態度です。
医療機関の受付では、記入をしたり入力をしたりするので、毎回立ち上がることは難しいかもしれません。しかし、せめて顔を上げて相手とアイコンタクトを取るようにしましょう。
下を向いたまま返事だけするのは、あまりにも寂しいのではないでしょうか?それが時として、横柄に映る場合もあります。
さぁ目線の位置を変えて、今日から心の位置も変化させてみましょう。