音の配慮
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
医療スタッフは、患者様に極力よい状態で治療を受けていただきたいと考えていることでしょう。相手の緊張や不安を取り除き、リラックスした状況をつくりだすこともスタッフの仕事です。その中で音に対する配慮は、意外に忘れることが多く、改善の課題に挙がります。
音の伝わり方は、空気中を伝わって聞こえる音と壁や床などをふるわせて伝わる音の2種類があります。壁や床などをふるわせて伝わる“固体音”は立って仕事をするスタッフよりも、座る・横になるといった姿勢の患者様の方が振動としてより大きく伝わります。
それに加えて、具合が悪い、不安、緊張などが伴うため一層不快な音として届いてしまうのです。ですから、私たち医療スタッフは十分な気配りが必要です。
- レジスター、ドアや棚扉の開閉の音
- 急いで走る足音
- 物や医療器具を落とした音
など
特にこれらは、患者様にとって突然やってくる不快な音です。
アイさんたちのように、仕事中、目を閉じて耳を澄ましてみるとよいでしょう。
● どのような音が聞こえてきますか?
● 何の音でしょうか?
● その音は心地良く感じますか?
● 耳障りに響いているでしょうか?
● 静かに優しく始まりますか?
● 突然大きな音としてやってきますか?
● 頻繁に続く音でしょうか?
● まれに聞こえる音でしょうか?
なるべくよい状態で治療を受けていただけるよう、音の配慮をしましょう。