日曜日に診療を行う一般診療所の現状
医療機関を受診する立場からすると、日曜日に診療を行う医療機関が身近にあることは、ありがたいことです。では実際には、どの程度の一般診療所が日曜日に診療を行っているのでしょうか。ここでは昨年11月に発表された調査結果※などから、日曜日に診療を行う一般診療所の数などをみていきます。
日曜日に診療を行う割合は5%程度
前述の調査結果などから、全国の日曜日に診療を行う一般診療所(以下、診療所)数の推移をまとめると下表のとおりです。
平成14年は、日曜午前に診療を行う診療所数が3,956施設でした。その後は調査年ごとに増加を続け、26年には5,078施設になりました。26年の全国の診療所数が100,461施設なので、割合は全体の5%程度となります。
都道府県別の日曜診療状況
次に、日曜午前に診療を行っている26年の診療所数と診療所全体に占める実施割合を都道府県別にまとめると、下表のとおりです。診療所数は大都市を含む都道府県が多くなっています。実施割合をみると全国平均を超えているのは9都県で、9.3%の茨城県を筆頭に、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都が上位を占めています。
日曜診療は他施設と差異化策のひとつです。ただし、地域によって需要に差があることはもちろん、人員の確保など診療所の運営上の問題もありますので、事前の検討が欠かせません。
※厚生労働省「医療施設(静態・動態)調査」
全国の医療施設を対象に3年ごとに行われる調査で、最新版は26年の結果となっています。
詳細は、次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1a.html