都道府県別にみた人口10万人当たりの一般診療所数
平成27年11月に、厚生労働省から医療施設(静態・動態)調査の結果※が発表されました。ここではその調査結果などから、都道府県別に人口10万人当たりの一般診療所数を前回(23年)調査の結果と比較します。
全国平均では1.5%の増加
都道府県別に人口10万人当たりの一般診療所(以下、診療所)数をまとめると、下表のとおりです。
26年の全国平均は79.1件で、23年に比べ1.5%の増加になりました。増減率をみると、東京都と京都府以外は23年に比べ増加しています。増減率が最も高いのは山形県の4.0%、次いで沖縄県が3.9%、秋田県が3.8%、和歌山県が3.6%などとなっています。
診療所数では和歌山県が最多に
人口10万人当たりの診療所数では、和歌山県、島根県、長崎県が100件を越えています。
特に和歌山県は110件を越えて、全国で最多です。増減率ではマイナスとなった東京都と京都府も90件以上と多くなっています。
一方、診療所数が最も少ないのは、埼玉県の57.3件で、次いで茨城県と千葉県も60件に満たない状態です。
国内人口は減少傾向にある一方、診療所数はほとんど減少していません。そのため当面は、人口10万人当たりの診療所数は高い数字で推移することが予想されます。地域によっては、患者数の減少による診療所の淘汰が進むこともあるでしょう。
※厚生労働省「医療施設(静態・動態)調査」
平成26年10月1日時点で開設している全ての医療施設を対象にした調査です。3年ごとに実施されます。詳細は、次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/14/