言葉遣い(敬語)
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
敬語は一般に、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分類されます。そのうち相手を敬う意図を込めて、相手に対して使う言葉が尊敬語です。
尊敬語の基本パターンは、【れる・られる・なさる】、【お~になる・ご~になる】です。これらに当てはまらないものは、言葉そのものを変化させます。(例えば“召し上がる”など)
下記は、【お~になる・ご~になる】に加えて、語尾の変化(れる・られる・なさる)をしています。敬語を二重に使っているため、ぎこちなく聞こえます。
● 保険証をお持ちになられましたか?
● お菓子をお食べになられますか?
● 道順は、お分かりになられましたか?
● タバコは、お吸いになられますか?
このような言葉を『二重敬語』といいます。アイさんも二重敬語を使って「お分かりになられましたか?」と聞いています。【お~になる・ご~になる】を使った場合、正しくは下記のような表現になります。
● 保険証をお持ちになりましたか?
● お菓子をお食べになりますか?
● 道順は、お分かりになりましたか?
● タバコは、お吸いになりますか?
二重敬語は、意外に多く使っているのではないでしょうか。
言葉遣いは、個人の評価や組織の評判に繋がります。使い慣れた言葉を直すことは、誰にとっても大変違和感のあることですが、少しずつ取り組むことで、きれいな会話に整えることができます。
まずは基本パターンからチャレンジしてみましょう。