ウェアラブル端末、医療分野での期待
身体に装着して利用するウェアラブルデバイス。Apple Watchを筆頭に、次の端末市場として期待されています。総務省の「情報通信白書平成27年版」(※)では、この医療・健康分野への活用について考察されています。
2017年には1,310万台に
ウェアラブルデバイスの国内市場は、2013年度で53万台でしたが、2017年度には1,310万台まで拡大すると見込まれています。特に、バイタルデータや活動量等のモニタリングによる健康管理等、健康分野での活用を想定したものが多く登場しています。また、医療業務の上でも診療支援や手術支援での活用に期待が寄せられています。
「医療・健康」への関心との相関性
この白書では、2,000人のモニターを対象としたアンケートを実施しています。これによると、ウェアラブルデバイスについて「よく知っている」「ある程度知っている」と回答した人は約4割で、年代における大きな差異は見られず、スマートフォン利用者での認知度が非利用者での認知度を若干上回る傾向が見受けられました。
一方で、「医療・健康」を重要な生活課題と捉えている人の4割弱が、ウェアラブルデバイスの内容まで認知しており、医療や健康への関心度が高い人はウェアラブルデバイスの認知機会が多いことがうかがえます。また、ウェアラブルデバイスを活用した健康管理サービスについて「利用したい」もしくは「利用を検討してもよい」との回答が全体の3分の1強となっています。特に「医療・健康」を重要な生活課題と捉えている人の「利用したい」「利用を検討してもよい」との回答は、そうでない人の約2倍となりました。
「あまり利用したくない」「利用したくない」と回答した人の理由は、「常にウェアラブル端末を身に着けるのが面倒だから」が47.0%で最も多く、次いで「価格が高いと思うから」が43.4%、「機器を使ってまで健康管理をする必要性を感じないから」が36.8%となっています。
※詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/h27.html