減少に転じた夏場の熱中症による救急搬送人員
夏本番を迎え、熱中症に対する注意がさらに必要な季節になりました。ここでは総務省消防庁のデータ(※)から、直近3年間の熱中症による救急搬送人員数などを都道府県別にご紹介します。
25年に比べ3割も減少
平成26年6月から9月の間に熱中症で救急搬送された人員は、全国で40,048人となり、前年に比べ31.8%も減少しました。都道府県別では東京都が3,262人で最多となりました。その他、埼玉県、大阪府、愛知県などで2,000人を超えましたが、25年のように4,000人を超すところはありませんでした。
総務省消防庁では、「8月が全国的に涼しい気候で、9月以降もその傾向が続いた」ことなどが、救急搬送人員減少の要因と考えています。
人口10万人当たりでみると
次に人口10万人当たりの搬送人員をみると、沖縄県が55.55人で最多となりました。次いで福島県が50.00人で、この2県が50人を超えました。その他、群馬県や和歌山県、鹿児島県などで40人を超えています。熱中症はこれからが本番です。さまざまなメディアで熱中症への注意喚起が行われていますが、貴院においても、来院される患者様に対して、熱中症に対する注意喚起を積極的に行われてはいかがでしょうか。
※総務省消防庁が平成26年10月に発表した「平成26年9月及び夏期の熱中症による救急搬送の状況」です。
詳細は、次のURLのページからご確認ください。
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2_1.html