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職員への制服貸与にあたっての注意点

医療機関でよくみられる人事労務Q&A

Q 職員に制服を貸与していますが、扱い方が職員によって異なり、数年経つと汚れ等において大きな差が生じてきます。また、退職時に返却しない職員もいます。制服について今後、どのような管理をすればよいかアドバイスを頂けませんか?

A 制服の管理方法、交換時期、紛失時の対応等について定めた管理規程を策定して運用をするとよいでしょう。

詳細解説

通常、介護・福祉施設においては職員に制服を貸与しますが、粗雑に扱われてすぐに新しい制服への交換を求める職員がいるなど、管理者の悩みの種となっていることがよくあります。

また特定の職員について制服の交換を頻繁に行うことは、他の職員に不満を与えてしまうこともあるでしょう。こうした問題の対応としては、以下の着眼点で管理規程を整備することが有効です。

1. 貸与期間を明確化する

制服を貸与するにあたっては、貸与枚数や期間を明確にして管理をし、粗雑な扱いなどによりそのルールを逸脱することがあれば、基本的には別途実費を支払ってもらうという方法を取り入れてもよいでしょう。

また多くの職員を抱える介護・福祉施設において、個人ごとに管理をするということは業務の煩雑さを招きます。そうしたケースでは、年度ごとで管理をすると非効率さをある程度解消することができます。

2. 使用方法をルール化する

制服を丁寧に扱ってもらうには、使用方法を明確に定めておくことも必要です。例えば、クリーニングは一定の曜日には必ず出してもらうであるとか、勝手に制服を加工してはならないといったルールが考えられます。
また介護・福祉施設によってはキャラクター付きのボールペンを胸ポケットに挿してはならないと定めているところもあります。

こうしたルールは、それぞれの介護・福祉施設において、独自に定めていくとよいでしょう。
なお、こうしたルール策定にあたっては、休職時や退職時にどうするのか(例:宅配便で送付してもらうときには着払いも許可するのかなど)という点も定めておくと混乱を最小限に抑えることができます。

以上のような点に留意し、制服貸与に関するルールを明確化し、それを制服管理規程として運用をすれば、制服貸与に関してのトラブルを低減することができ、また職員に丁寧に扱ってもらうことも期待できるのではないでしょうか。

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