都道府県別 保険医療機関への指導・監査等の現状
ここでは厚生労働省の資料(※)から、保険医療機関が適切な運営や管理、保険点数の算定が行われているかどうかをチェックするための、当局による指導や監査等の実施状況をみていきます。
増加傾向にある個別指導
厚生労働省の資料によると、個別指導は増加傾向にあり、医科は平成21年度の1,227件から増加を続け、25年度には1,563件となりました。一方、歯科は一旦23年度に1,253件まで減少したもののその後増加し、25年度は1,400件となりました。
25年度の状況をまとめると、下表のとおりです。医科の個別指導件数は、神奈川県や千葉県、埼玉県、東京都といった首都圏で多い状況です。その他、愛知県、福岡県、熊本県、愛媛県で50件以上になりました。
医科の監査は減少傾向に
診療内容や診療報酬の請求について、不正や著しい不当が疑われる場合等に事実関係を把握するために行われる監査は、医科では23年度の100件から減少を続け、25年度は37件になりました。歯科は30~40件台で推移しており、25年度は47件でした。
医科では、25年度は20都府県で監査が行われ、東京都の6件が最多、大阪府の5件がそれに次いでいます。適切な運営管理ができているか、今一度確認してはいかがでしょうか。
※厚生労働省「平成25年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について」
今年1月末に発表された、保険医療機関や薬局に対して実施された調査の結果をまとめた資料です。
結果の詳細や個別の事例、用語等の定義は、次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000071576.html