データでみる医療機関・福祉施設の労働時間制度
昨年11月に厚生労働省から「平成26年就労条件総合調査(※)が発表されました。ここではその結果から、『医療,福祉』の労働時間制度に関するデータを産業全体の平均と比較しました。
所定労働時間
『医療,福祉』の労働者1人平均の所定労働時間は次のとおりです。1日当たりでは労働時間が産業平均より9分、1週間当たりでは33分長くなっています。
週休制の形態
週休制の形態別に企業の割合をまとめると、次のとおりです。『医療,福祉』では、何らかの週休2日制の割合が90%以上を占めました。産業平均よりも10%程度高くなっています。ちなみに完全週休2日制の割合は71.8%で、産業平均の46.9%を大きく上回っています。
年間休日
年間休日総数の階級別企業割合は、次のとおりです。『医療,福祉』では、100~109日が50.7%で最も割合が高くなりました。
なお『医療,福祉』の労働者1人平均年間休日は105.8日で、産業平均の112.9日よりも7日程度少なくなっています。
有給休暇の取得状況
『医療,福祉』の労働者1人平均の年次有給休暇の付与日数は14.5日で、産業平均より4日少なくなりました。取得日数は6.6日で、こちらも産業平均より2日程度少なくなっています。また年次有給休暇の取得率は45.4%で、産業平均の48.8%を下回りました。
これらのデータを、貴施設の現状と比較されてはいかがでしょうか。改善のポイントなどが見つかるかもしれません。
※厚生労働省「平成26年就労条件総合調査」
日本標準産業分類に基づく15大産業(平成19年11月改定)に属する常用労働者が30人以上の民営企業から、産業、企業規模別に一定の方法により抽出した企業を対象にした調査です。調査対象数は6,140で、有効回答率は69.6%となっています。
詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/11-23.html