一般診療所の開設・廃止数の推移
厚生労働省の「医療施設調査」(※)によると、平成25年10月時点の全国の一般診療所数は100,528件で、増加を続けています。ここでは同じ調査から、一般診療所の開設数と廃止数の推移を、都道府県別にみていきます。
開設数は、東京都が最多
23年以降の一般診療所の開設数は増加を続け、25年に5,000件を突破しました。25年の都道府県別の数字をみると、東京都が651件で最も多くなりました。次いで茨城県の604件、神奈川県の515件と続きます。その他、兵庫県と大阪府、千葉県が300件を超えていました。
一方、開設数が最も少なかったのは鳥取県で、8件となりました。その他、徳島県や佐賀県など、開設数が20件に満たなかったところが6県ありました。
廃止数は、茨城県が最多
23年以降の一般診療所の廃止数は、4,000件台で推移していますが、年ごとに増減がみられます。25年の廃止数が最も多かったのは茨城県で、2番目に多い東京都と共に500件を超えています。以下、神奈川県や兵庫県、千葉県などが続き、開設数の多い地域で廃止数も多くなっています。
一方、廃止数が20件より少なかったのは徳島県や福井県など9県で、鳥取県は開設数と同様に一桁の廃止数になりました。
新規開業による開設や医師の高齢化などによる廃止のほか、医療法人成りによる開設と廃止など、開設や廃止の要因はさまざまです。要因ごとのデータはありませんが、毎年さまざまな動きがあることがわかります。
※厚生労働省「医療施設調査」
全国の医療施設を対象に、毎年10月1日時点の状況について行われる調査です。ここでの開設数と廃止数は、10月1日から9月30日までの1年間の数字になります。
詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1.html