人口一人当たり医科診療医療費の推移
国民医療費は増加を続け、最新の調査結果(※)によると平成24年度には39兆2117億円、前年度比1.6%の増加になっています。一人当たり国民医療費も同様に増加を続け、6年度に20万円を、23年度には30万円を突破し24年度には30.75万円になりました。ここでは、20年度から調査が始まった人口一人当たり医科診療医療費の推移を詳しくみていきます。
入院に関する医科診療医療費
上記調査結果から、入院に関する医科診療医療費(以下、医療費)を年齢階級別にまとめると、下のグラフのとおりです。
65歳以上の金額が群を抜いて多い状況です。24年度には若干減少しましたが、45~64歳の3倍以上の金額となっています。64歳以下の年代は、金額は少ないものの医療費は増加を続けています。
入院外に関する医科診療医療費
同じく入院外に関する医療費をまとめると、下グラフのとおりです。
入院と同様、65歳以上の金額が多くなりました。ただし、入院の場合よりも他の年代との金額の開きは少なくなっています。65歳以上の場合、入院に関する医療費の方が高く、64歳以下の年代では、入院外に関する医療費の方が高くなっています。
入院、入院外をあわせた医療費の推移では、64歳以下の年代は医療費は増加を続けています。
一方、65歳以上は24年度に減少したものの、依然として高い水準が続いています。
※厚生労働省「平成24年度国民医療費の概況」
26年10月に発表された最新調査です。「国民医療費」は、当該年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したもので、医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等が含まれます。
詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/12/index.html