10万件台に突入した全国の一般診療所数
新年を迎え、新しいことに取り組む医療機関もあることと思います。ここでは、医療機関を取り巻く環境に関するデータとして、全国の一般診療所数の推移を紹介します。
2年連続で10万件台に
26年9月に発表された厚生労働省の「医療施設調査」(※)によると、平成25年10月時点の全国の一般診療所数は100,528件で、前年比0.4%の増加になりました。24年に続き2年連続の10万件超えとなり、全国の一般診療所数は10万件台で推移し始めました。
都道府県別にみると、東京都が12,758件で最も多く、全国の1割以上を占めています。
次いで多いのが大阪府の8,293件、神奈川県の6,545件ですから、東京都の一般診療所の多さがわかります。
24年からの増減率では愛知県がトップに
25年の一般診療所数を24年からの増減率でみると、31都道府県で増加、15県で減少しています。増加をみると、愛知県が1.0%となった以外は、いずれも1%未満の増加です。減少も1%を超える県はなく、大きな増減はみられませんでした。
人口10万人当たりの一般診療所数
人口10万人当たりの一般診療所数をみると、全国平均は79.0となっています。都道府県別では、和歌山県が110.2で最も多くなりました。次いで島根県と長崎県で100を超えました。
反対に埼玉県は57.4と最も少なく、和歌山県のほぼ半分程度の数になっています。茨城県や沖縄県も50台にとどまっています。都道府県によって人口10万人当たりの一般診療所数は大きな違いがあり、市場の飽和度を考える際のひとつの目安と思われます。
貴院の所在地域の状況はいかがでしょうか。
※厚生労働省「医療施設調査」
全国の医療施設を対象に、毎年10月1日時点の状況について行われる調査です。詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1.html