気配り
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
今回のケースだけではなく、私が院内見学をさせていただく中で、いくつか気にかかることがあります。
・受付で下を向いたまま患者様が診察券をどうすれば良いのか迷っていても、その気配(けはい)を感じることができなかったにも関わらず、ふと顔を上げると何事もなかったように診察券を無造作に受け取る人
・チェアーに横になって口を大きく広げている患者様から、少し手を離して何かの準備にかかる際、「お口を閉じて、楽にして下さい」と声をかけるどころか、広げた口のままで待たせてしまう人
・お子様の診察が終わり、かさばる荷物と一緒に子供を抱きかかえて、ドアを開けにくそうにしているお母様がいるのに、素知らぬ顔で次の患者様を呼び出してしまう人
・辛そうにしているのに、「問診票の記入はこちらでお願いします」と自分は動かず、患者様を動かしてしまう人
どの方も悪気がある訳ではないと思います。
そこに求められるのは、【気配り】です。
【気配り】は抽象的で難しい言葉ですが、このように捉えてはいかがでしょうか。
忙しく振舞っている業務中心の考え方では、気配り上手にはなれませんね。
少し自分の言動を振り返り、患者様の気配(けはい)を察知する習慣を付けましょう。
自分の日常生活の中で、人と接したときの嬉しい気持ち・頼りない気持ち・イライラする気持ちなどにも注意を払って、感性のアンテナを張り巡らせておきましょう。