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通所リハ、希望と実施状況に大きな差異

今回は、平成26年10月16日に厚生労働省から公表された「平成24年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査結果【速報版】」()のうち、「リハビリテーションにおける医療と介護の連携に関する調査」に注目します。

活動・参加重視を目指すも、実際は…

26年度診療報酬改定では維持期リハビリテーションの期限が平成28年3月31日までと、2年延長されました。それ以後の扱いは実情を踏まえて検討される予定ですが、特に介護保険におけるリハビリテーションは、身体機能訓練に偏りがちなアプローチから、活動・参加を重視するアプローチへの変革が求められています。

調査結果の概要は、主に下記の通りです。
利用者の希望が多い「ADL訓練」や「社会参加訓練」の実施率は低く、今後の見通しについて十分な説明がない現状が伺えます。今回の調査により、利用者の希望と実施状況の間に大きな隔たりがあることが判明しました。

(1) 通所リハ利用者の要介護度は、「要支援1~要介護2」が75.3%。
(2) 医師のリハビリに関する指示内容は、「心身機能維持」が71.8%、「ADL・IADLの維持」が67.4%。
(3) リハの実施内容は、心身機能訓練関連の実施率が高く、「排泄・入浴などのADL訓練」は8.2%、「社会参加訓練」は2.2%。
(4) 本人のリハビリ継続理由は、「身体機能を治したい」79.0%、「筋力や体力をつけたい」75.7%、「排泄や入浴などの動作ができるようになりたい」56.0%、「社会的活動をできるようになりたい42.3%。
(5) 身体機能やADLの今後の見通しについて「説明を受けていない」が44.8%。説明を「受けたかった」が51.5%と約半数。


「平成24年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(平成26年度調査)の結果【速報版】」
詳細は、次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000061563.html

24年度国民医療費、39兆2,117億円で過去最高

厚生労働省が発表した「平成24年度国民医療費の概況」によると、平成24年度の国民医療費は39兆2,117億円、前年度比1.6%の増加で過去最高額となりました。人口一人当たりの国民医療費は30万7,500円、対GDP比率は8.30%、対国民所得比率は11.17%です。

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