傷病別にみる通院者数の増減
ここでは平成26年7月に発表された厚生労働省の国民生活基礎調査の結果などから、傷病別に通院者数とその増減率をみていきます。
男性・女性とも通院者数は増加
上述の調査から25年の傷病別の通院者数と22年との増減率を男女別にまとめると、下表のようになります。全体の通院者数は、男性が2169万人で2.9%の増加、女性は2587万人で1.7%の増加となりました。
男性は不妊症や認知症が
男性は不妊症での通院者が50.0%の増加、次いで認知症が31.1%、パーキンソン病が26.1%の増加などとなりました。一方、急性鼻咽頭炎(かぜ)は31.1%の減少、脂質異常症(高コレステロール血症等)も16.6%の減少などと、10%以上減少している傷病もみられます。
女性は痛風や認知症が
女性は痛風での通院者数が30.2%の増加、次いで認知症が30.1%の増加となりました。反対に急性鼻咽頭炎(かぜ)が30.9%の減少、肥満症が11.4%の減少などとなっています。
男女とも急性鼻咽頭炎(かぜ)での通院者数が30%以上減少する一方、認知症の通院者数が30%以上増加しました。
貴院に関係のある傷病の状況は、いかがでしょうか。
※厚生労働省「国民生活基礎調査」
全国の世帯及び世帯員を対象に、層化無作為抽出した5,530地区内のすべての世帯(約30万世帯)及び世帯員(約74万人)を対象とした調査です。通院者には入院者は含まれません。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は25年からの調査項目です。詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html