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結核の施設内感染予防のカギは?

日本の結核罹患率は2012年で人口10万人対16.7と漸減傾向にありますが、高齢者や免疫力が低下した方等のハイリスク者が大きな問題となっています。
特に高齢患者は症状に気が付かれないケースが多く、結果、施設内感染につながるという事象も発生しています。施設内感染のポイントはどこにあるのでしょうか。
(財)結核予防会結核研究所が公表した「結核院内(施設内)感染予防の手引き(平成26年版)」(※)より、高齢者施設での注意点をみていきましょう。

早期発見体制と日頃の管理が重要

高齢者施設は既感染者が多く、比較的高い罹患率であるとともに体力、免疫力が低下した方が集団生活を営んでいます。患者の早期発見体制とともに、日頃の職員の健康管理、保健所との連携が重要なカギとなります。

早期発見のためのポイント

高齢者施設での主な対策は、次の通りです。

・入所時には活動性結核有無の健康診断を行う。治療中の場合は服薬継続を行うとともに、再発防止のための服薬確認も行う。

・入所後は定期的な健康診断を行う。

・通所型施設の場合は、通所開始時または年1回、必ず健康診断書または市町村が実施する最近の定期健康診断結果を求める。

・咳や痰が2週間以上続くときは、必ず嘱託医の診察と胸部X線検査、喀痰検査を受ける。
高齢者の結核患者には、呼吸器症状がなく、発熱や倦怠感、食欲不振、体重減少を主訴とする方も少なくありません。体重測定の定期的実施も有効のようです。

結核予防会結核研究所
「結核院内(施設内)感染予防の手引き(平成26年版)」
http://www.jata.or.jp/rit/rj/院内感染予防の手引き(平成26年版)1.pdf

高齢単独世帯、2035年には46都道府県で3割超に

国立社会保障・人口問題研究所は「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)(2014年4月推計)」の中で、世帯主が65歳以上である高齢世帯が2035年までに全国で24.8%増加すると発表しました。

高齢世帯のうち「単独世帯」に該当する割合は、2035年には山形県を除く46都道府県で30%以上となり、うち9都道府県では40%を超える、と予測されています。


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