病院・一般診療所の夏季賞与1人平均支給額
夏季賞与の季節を迎えますが、医療機関ではどの程度の賞与が支給されているのでしょうか。ここでは、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」(※)から、病院と一般診療所の別に、直近3年(平成23年~25年)の夏季賞与支給労働者1人平均支給額などを、事業所規模別に紹介します。
一般診療所は減少が続く
上記調査から、病院と一般診療所の事業所規模別の夏季賞与支給状況をまとめると以下のとおりです。
病院:
25年の支給労働者1人平均支給額は24年と比べ、事業所規模5~29人は増加、30~99人は減少しました。きまって支給する給与に対する支給割合は、事業所規模5~29人、30~99人ともに1ヶ月分には届きませんでした。支給労働者数割合と支給事業所数割合は、事業所規模にかかわらず100%となっています。
一般診療所:
25年の支給労働者1人平均支給額は事業所規模5~29人、30~99人とも23年、24年を下回りました。きまって支給する給与に対する支給割合は、病院と同様に事業所規模5~29人、30~99人ともに1ヶ月分には届きませんでした。支給労働者数割合と支給事業所数割合は、24年より高くなりました。
26年4月には診療報酬改定が行われ、消費税率の改定も行われました。医療機関によっては、これらの措置が夏の賞与に影響するところも出てくるかもしれません。
※毎月勤労統計調査
日本標準産業分類に基づく16大産業に属する常用労働者5人以上の約190万事業所(経済センサス基礎調査)から抽出した約33,000事業所を対象にした調査です。きまって支給する給与に対する支給割合とは、賞与を支給した事業所ごとに算出した「きまって支給する給与」に対する「賞与」の割合(支給月数)の一事業所当たりの平均です。支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。支給事業所数割合とは、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。
詳細は次のURLのページからご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html