尋ねられたとき
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
忙しい最中、患者様に何かを尋ねられた場面を思い浮かべて下さい。あいちゃんの“背中で語る”は論外ですが、自分の手を止め、あるいは足を止め、患者様の方を向くことがで
きますか?
良い接遇とは、相手の方を向き、黒まなこ(黒目)が中心にあるときのことをいいます。忙しさのあまり下を向いて仕事をしたまま、目線だけを患者様に向けていませんか?
このような場合、患者様からすると「疑われているのかしら?」と感じてしまうような、イヤな印象を与えてしまいがちです。
そこでは一旦動作を止めて、顔を上げる(目線だけではなく、アゴの角度も変える)と、黒まなこが中心にきて、患者様と良いアイコンタクトを取ることができます。もしくは通
りがかりに患者様に呼び止められた場合、一旦立ち止まって身体ごと振り向くことが望ましいのですが、できなければ上体(上半身)だけでも患者様の方を向くことにより、黒まな
こを目の中心に持ってくることができます。
動作を美しく丁寧に見せるポイントは、一つ一つの動作にケジメがあること、つまり節目があることです。
普段から訓練しておくと、たとえ忙しくて丁寧にできない場合でもそれなりに丁寧な形が表れるものなのです。
患者様はいつも、“歓迎してほしい”と思っていますから、私達が最も良いアイコンタクトを取ることにより、その気持ちが満たされていきます。
弱っているときほど、温かく迎え入れてもらえたことがとても嬉しく感じられます。私達の“歓迎のしるし”を動作で伝えましょう。