受け渡し
事例で学ぶ4コマ劇場 今月の接遇ワンポイント情報
ワンポイントアドバイス
身体の『表』(正面)を相手に見せると美しく丁寧な印象を与え、逆に裏を見せると失礼な(横柄な)印象を与えてしまうことがしばしばあります。
例えば患者様の話を聞きながら、後ろを向いて棚から物を出したとします。患者様は話の最中に背中を向けられてしまうのですから、良い印象は持ちません。
相手を受け入れる・迎え入れる方向は、やはり身体の『表』(正面)でしょう。
人間の手の表は、『てのひら』の方です。大きく手を広げ、相手を迎え入れようとすると、身体の表(正面)に自然に繋がるのは手の甲ではなく、『てのひら』です。
つまり、「物の受け渡し」を美しく丁寧に見せるコツは、『てのひら』を見せることにあります。
時間が無くても、
◆患者様から診察券を受け取る時
◆保険証をお返しする時
◆「こちらへどうぞ」と方向を示す時
◆お茶を出して「どうぞ」と勧める時
◆スタッフ同士での受け渡しの時 等々
『てのひら』を使うようにすれば優しく丁寧に映ります。
サエコさんがあいちゃんに助言したように、なるべく両手を添えるようにしましょう。あいちゃんのように恭しくする必要はありませんが、『笑顔と会釈』も忘れないでください。
これなら忙しくても、すぐ実行に移すことができますよね。
私たちの業務のなかで、「物の受け渡し」はよくある場面です。この動作を美しく丁寧に見せる練習をしましょう。