従業者規模別にみる一般診療所の1施設当たり収入金額
今年2月末に、総務省と経済産業省から平成24年経済センサス活動調査の新しいデータである、「医療,福祉に関する集計」が発表されました(※)。ここではこの発表データから算出した、医療機関の1施設当たりの収入金額をご紹介します。
一般診療所は全体で1.2億円程度
上述の集計結果から、一般診療所(有床診療所と無床診療所)の、従業者規模別1施設当たりの平成23年の収入金額を求めると右表のとおりです。一般診療所は平均で1.2億円となりました。有床診療所は2.5億円、無床診療所は1.1億円程度と有床診療所の方が2倍以上の額になっています。どちらも従業者規模が大きくなるに従って、収入金額が大きくなっています。ただし、1~4人規模では有床診療所と無床診療所の収入金額に差はほとんどみられません。
従業者1人当たりは1000万円程度
次に従業者1人当たりの収入金額をまとめると、下のグラフのとおりです。
一般診療所全体では900万~1100万円台となっています。
有床診療所の一部でデータが未公開ですが、有床診療所、無床診療所ともに、1~4人規模の診療所の1人当たり収入金額が最も高く、従業員規模が大きくなるにつれて、1人当たりの収入金額が少なくなる傾向がみられます。
こうした一般診療所の従業者規模別の収入金額データは発表される機会が少ないので、自院の状況確認として、こうした数字と比較してみてはいかがでしょうか。
※経済センサス活動調査
農林漁家に属する個人経営の事業所、家事サービス業および外国公務に属する事業所を除くすべての事業所および企業を対象とした調査で す。ここでの1施設あたりの収入金額は、収入金額の回答のあった一般診療所の数字から求めたもので23年の数字となっています。未公表の 部分は金額の表示がありません。詳細は次のURL のページからご確認ください。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001056219