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看護師の「慢性疲労」「辞めたい」7割超

看護職員の人手不足、過酷労働は依然として深刻な問題です。2月3日に日本医療労働組合連合会(医労連)が公表した「看護職員労働実態調査」()でも、その実態が浮き彫りとなりました。

疲れ常態化の上に、増え続ける仕事量

「慢性疲労」74%、「健康に不安」60%、「強いストレス」67%と、どのデータも看護師の労働環境が健康状態に過酷であることを物語っています。その一方で、1年前と比べた仕事量は「大幅に増えた」が21.9%、「若干増えた」が37.7%と、約6割が「増えた」と回答しています。夜勤では、3交代勤務では夜勤月9日以上が4割近くまで増加。2交代勤務においては、「16時間以上」が54%、夜勤回数5回以上が4割超となり、いずれのデータからも人手不足による過重労働が浮き彫りとなりました。

また約3分の2が賃金不払労働を行っており、労働基準法違反が常態化しています。中でも始業前の時間外労働の増加が目立ちます。

2割強が「いつも辞めたい」

仕事を辞めたいと回答したのは75.2%(「いつも思う」19.6%+「ときどき思う」55.6%)。前回調査(79.3%)より若干減少しているものの、4人に3人は仕事を辞めたいと思いながら働いている実態がうかがえます。

この「辞めたい」比率は、時間外労働が多いほど、休憩が取れないほど高くなっており、「仕事を辞めたい理由」でも、「人手不足で仕事がきつい」が44.2%と最も高率となりました。

「看護職員労働実態調査」
日本医療労働組合連合会(医労連)が数年に一度、全国の看護職員を対象に行う調査。今回も32,372 人から回答を回収し、サンプル数の多さでも高い評価を得ています。詳細は次のURL のページからご確認ください。http://irouren.or.jp/research/

病院・診療所の防火設備緊急点検、約1割に違反

国土交通省は、昨年10月福岡市の整形外科で発生した火災を受け、全国の病院・診療所に対して防火設備に関する緊急点検を行い、2月5日にその結果を公表しました。

点検は、「①無届による増改築等の有無及び無届による増改築等があった場合の当該部分の建築基準法令への適合状況」「②防火設備の状況(管理の状況含む)」の2点について行われ、①については3.4%、②については10.7%の施設にて建築基準法令違反が判明し、現在是正への取組みが進められています。今後も定期フォローアップが行われる予定です。

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