データでみる介護事業の収支状況
平成25年12月、厚生労働省の社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会は会合で、「平成25年度介護事業経営概況調査結果」(※)について報告を行いました。ここではその調査結果から、介護事業の種類別に、収支状況に関するデータをご紹介します。
収支状況はほとんどがプラスに
介護事業の種類別に利用者1人1日当たりなどの収入と支出をまとめると、下表のようになります。事業の種類ごとに金額は異なるものの、金額が公表されていない訪問リハビリテーションと居宅介護支援を除くすべての事業で収入が支出を上回る結果となりました。
訪問系事業の収支差率が低めに
収支差率についても、訪問リハビリテーションと居宅介護支援を除くすべてがプラスとなっています。ただし、訪問看護と訪問入浴介護が1%台にとどまる一方、通所介護や認知症対応型共同生活介護が10%近い率になるなど、事業によって幅があります。また、前述の訪問看護や訪問入浴介護の他、訪問介護も3.6%と低めの数値にとどまっており、訪問系の事業で収支差率が低くなっていることがわかります。
自施設の現状把握のために、ここで紹介したデータと自施設のデータを比較してみてはいかがでしょうか。
※平成25年度介護事業経営概況調査結果
介護事業のサービス提供状況や収支状況などについて、平成25年7月に行われた調査です。調査客体数は15,679施設・事業所で、有効回答率は41.7%となっています。詳細は厚生労働省の次のURL から確認できます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000031480.html