医療業の役職者の平均給与
平成25年11月末に、人事院より「平成25年職種別民間給与実態調査の結果」が発表されました。ここではその調査結果から、医療機関の役職者の平均給与に関するデータをご紹介します。
病院長などが100万円超に
上記調査結果から、医療業の役職別に1ヶ月にきまって支給する平均給与額をまとめると、下の表の通りになります。
調査対象職種の中では、きまって支給する給与が最も高いのは病院長で、平均で164万円となりました。次いで副院長が150万円、医科長が129万円となっています。薬局長、総看護師長、看護師長については、金額的には病院長などよりも低く、40万~50万円台となっています。
次にきまって支給する給与から時間外手当をひいた金額をみると、病院長、副院長、医科長はすべての年齢階級で100万円を超えています。薬局長と看護師長では30万円台の年齢階級が目立つようになり、看護師長は平均給与額も40万円を割り込んでいます。
役職者の給与に関する公表データは多くないので、参考資料のひとつとして、自院の水準と比較してみてはいかがでしょうか。
※人事院「平成25年職種別民間給与実態調査の結果」
平成25年4月分の最終給与締切日現在において、企業規模50人以上で、かつ、事業所規模50人以上の全国の事業所を対象にした調査です。給与額は4月分の給与月額となっています。また用語の定義は以下の通りです。
きまって支給する給与:基本給はもとより、年齢給、勤続給、地域給、寒冷地手当、能率給、家族手当、住宅手当、精勤手当、職務手当、通勤手当、役付手当、超過勤務手当、夜勤手当、休日手当等月ごとに支給されるすべての給与を含めたものをいいます。
時間外手当:きまって支給する給与に含まれ、超過勤務手当、休日手当、宿日直手当、裁量手当等の時間外手当をいいます。
病院長:部下に医師又は歯科医師5人以上
副院長:上記病院長に事故等のあるときの職務代行者
医科長:部下に医師又は歯科医師5人以上
薬局長:部下に薬剤師2人以上
総看護師長:部下に看護師長5人以上
看護師長:部下に看護師又は准看護師5人以上
詳細は人事院の次のURLから確認できます。http://www.jinji.go.jp/kyuuyo/minn/minnhp/min25_index.htm