医師のスマホ・タブレット事情はいかに?
電子カルテや遠隔画像診断等、医療分野でもICT化が進んでいます。医師のスマートデバイス利用状況の現状はどうなっているのでしょうか。今回は、株式会社ケアネットが2013年10月に行った独自調査(※)の結果に注目します。
64.6%の医師が利用
同調査では、1,000人の医師を対象に、スマートフォン(以下、スマホ)とタブレット型端末(以下、タブレット)の利用状況を調査し、年代別に分析しています。
全体では、26.7%の医師がスマホとタブレット両方を所有していると回答し、スマホ・タブレットのいずれかを所有する医師37.9%とあわせると64.6%が所有していることがわかりました。
同社では、2011年、2012年にも同じ内容の調査を行っており、今回の調査では若い世代だけでなく、40代や50代の世代でもスマホが普及している傾向が見受けられました。
またOSでは、iOSがスマホで55.3%、タブレットでは76.7%と、iOSが過半数を占める結果となっています。
医療での用途は?
所有者に対して医療での用途を尋ねたところ、「医学・医療関連のニュース閲覧」「医学・医療に関する書籍・論文閲覧」等の回答が多く、医療に関する情報収集のために多く利用されていることがわかりました。
また医師からのコメント欄には
「分娩監視装置がリアルタイムで見られるので、他の業務中にもチェック可能で有用である。」
「動画を見せながら患者に説明することで、理解が非常に得られやすくなった。」
など、診療に役立てている回答もありました。
※「医師1,000人にスマートデバイスの利用状況を調査」
株式会社ケアネット(東京都千代田区、大野元泰社長、URL:http://www.carenet.co.jp)が
会員医師1,000人に対し、インターネットにより2013年10月18日に同調査を実施。
詳しい内容は次のURLより該当調査へのリンクでご確認ください。
http://www.carenet.co.jp/news/index.html
臓器移植意思4割超、意思表示カードの記入率は12.6%
内閣府が10月21日に公表した「臓器移植に関する世論調査」の結果によると、臓器提供の意思については脳死の場合43.1%、心臓停止の場合は42.2%といずれも4割を超えているのに対し、意思表示カードの記入率は12.6%と低い割合に留まっていることがわかりました。