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金曜入院・月曜退院、改定で変化は?

平成24年度診療報酬改定では、効率化の余地のある入院について適正に評価すべく、金曜日入院、月曜日退院、正午までの退院が多い医療機関について、入院基本料の一部減額が行われています。この改定により、実際の入院患者数はどのように変化したのでしょうか。厚生労働省中医協の「平成25年度入院医療等の調査」結果()に注目します。

曜日別に見た入院・退院患者数の割合

回答数823施設における平成24年6月と平成25年6月の曜日別入院・退院患者数の割合を比較したところ、金曜日入院は約13%、月曜日退院は約12%と、診療報酬の改定前後で変化は見られませんでした。

金曜入院の理由としては、「緊急入院」が最も多く挙げられています。月曜退院については、「患者の希望」によるものが圧倒的に多いようです。どちらも、「土日の病床稼働率を上げるため」との理由はごく少数でした。

正午までの退院患者数の割合

また、同調査によれば、正午までに退院した患者数は曜日別で7~18%と、こちらも診療報酬の改定前後で変化は見られませんでした。

以上の結果の通り、同調査において改定の影響は見られず、効果は得られていないものの、これらの評価は今後も継続が妥当であるとの方向性が10月10日の「平成25年度第10回入院医療等の調査・評価分科会」で取りまとめ(案)として示されています。

「平成25 年度入院医療等の調査」
調査対象は一般病棟入院基本料を届出している病院、特定機能病院、専門病院、500 床以上の地域医療支援病院のうち、無作為に抽出した1,700施設(回収823、回収率48.4%)。詳しい内容は次のURLでご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000024463.pdf

平成23年度の国民医療費は38.6兆円

厚生労働省は9月27日、平成23年度の国民医療費および老人医療費についての年次推計を公表しました。これによると、平成23年度の国民医療費の実績見込みは38.6兆円、うち後期高齢者(老人)医療費は13.3 兆円で、国民医療費全体の34.5%となりました。前年度と比較して、国民医療費で3.1%、後期高齢者(老人)医療費で4.6%の増加となります。

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