診察までの待ち時間に対する外来患者の満足度
診察までの待ち時間の長さは、医療機関の満足度に大きく影響を与えます。ここでは、外来患者が不満に感じる待ち時間はどのくらいなのか、厚生労働省の調査結果からご紹介します。
待ち時間が1 時間を超えると…
平成25 年2 月に厚生労働省から発表された「受療行動調査」(※)から、外来患者の診察までの待ち時間に対する満足度を、予約の有無別にまとめると次のようになります。
予約をした場合
予約をした場合の待ち時間では、30 分未満の場合は、満足の割合が不満の割合を上回っています。30分を超えると不満の割合が満足の割合を上回り、1 時間を超えると不満の割合が50%を超えるという結果になりました。
予約をしていない場合
予約をしていない場合も、待ち時間が30 分未満の場合は満足の割合が不満を上回っています。30 分を超えると不満の割合が満足を上回りますが、不満の割合が50%を超えるのは1 時間30 分を過ぎてからとなりました。予約をした場合よりも30 分ほど長くなりました。
医療機関にとって、待ち時間対策は頭を悩ませる問題だと思われますが、患者の不満を少しでも和らげる取組をしていきたいものです。
※厚生労働省「平成23 年受療行動調査」
全国(岩手県、宮城県及び福島県を除く)の一般病院を利用する患者(外来・入院)を対象として、層化無作為抽出した一般病院(500 施設)を利用する患者を客体とした調査です。有効回答数は150,620 件となっています。詳細は、次のURL でご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/34-17.html