お客様の成功をお手伝いします。

医療施設数 病院は減少、診療所は増加

平成27年の「医療施設（動態）調査」「病院報告」の結果（年報）が厚生労働省より公表されました。全国の医療施設の現況や、患者数、病床利用率、従事者数等のデータを得ることができます。今回はこの内容に注目します。

法人が増え、個人が減少

平成27年は、病院は前年より13施設減少し8,480施設、一般診療所は534施設増加し100,995施設となりました。歯科診療所は145施設増の68,737施設です。

開設者別のデータは下表のとおりです。すべての区分において、医療法人が増加し、個人開業の施設が減少していることが分かります。

病院の一日平均患者数は減少

全国の病院の「1日平均在院患者数」は前年より0.5％減少の1,255,404人、「1日平均外来患者数」は前年比0.4％減の1,366,693人となりました。病院の平均在院日数は29.1日で、前年より0.8日の短縮となっています。

常勤の医師、看護師数は増加

病院の常勤換算従事者数は、「医師」が214,677.8人（前年比2.2％増）、「看護師」が787,404.2人（同2.6％増）でした。人口10万人に対する病院の常勤換算医師数は全国で168.9人で、高知県が最も多く246.0人、埼玉県が最も少なく118.9人となっています。

※厚生労働省「医療施設（動態）調査・病院報告」
全国の医療施設（病院・診療所）から提出された申請・届出や報告を集計したもの（病院報告は病院及び有床診療所）。
詳しい内容は次のURLより該当調査へのリンクでご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/15/index.html

平成26年度 国民医療費は人口1人当たり32万1,100円

厚生労働省の発表によると、平成26年度の国民医療費は40兆8,071億円（前年度比1.9％増）、人口1人当たりの国民医療費は32万1,100円で、前年度より6,400円増で過去最高となりました。国内総生産（GDP）に対する国民医療費の比率は8.33％。前年度に比べ、医科診療医療費は1.8％増、歯科診療医療費は1.9％増、薬局調剤医療費は2.4％増となっています。